犯罪が多発傾向となる歳末に向けて三条署(小林国夫署長)は、10日午後2時から三条市立一ノ木戸小学校で児童生徒をはじめ地域や関係機関が参加して「歳末の安全・安心出発式」とアトラクションのバルーンリリースを行い、子どもたちの安全と安心を連携して守る活動の活性化の契機とした。
式典は、一ノ木戸小学校の3年生以上の学級代表児童と同小学校と2学期から一体校となった第二中学校の児童会生徒など50人、三条市交通安全協会や自治会長協議会、防犯団体員など約25人、同校のスクールガード隊10人、三条署員と三条市職員40人の計約125人が参加。県警マスコットキャラクターの「ひかるくん」、「ひかりちゃん」も来場した。
第二中3年兼古高希さんと一ノ木戸小6年渋谷倫太郎さんの2人が「歳末の安全安心の誓い」を述べ、犯罪の被害や交通事故に遭わないために「知らない人に声をかけられてもついていきません」、「自転車の交通ルールを守ります」など7項目を誓った。
式典のあと小中一体校舎の出入口スペースでアトラクションのバルーンリリースを行った。一ノ木戸小1、2年生223人が、それぞれ交通安全について書いたメッセージを黄色の風船に付けた。メッセージはカラフルなイラストも付けて「信号がちかちかしたらわたらない」、「ゆきのときにじてんしゃにのらない」、「どうろのまんなかをあるかない」などとあった。
交通安全の願いを込めて風船を一斉に放つと、強風にあおられてぐるぐる回りながら吸い込まれるように空へ舞い上がった。大半は大空に消えて行ったが、なかには玄関前の木や校舎に引っかかった風船もあり、児童たちは風船を指さして「あー、引っかかったー」、「こっちもー」と大歓声だった。
このあと、パトカーや青色防犯パトロール車が同校を出発。児童の下校にあわせて、警察官やスクールガードが見守り活動を行った。