燕市に住む写真愛好会「PHOTO風音(フォトかのん)」は15、16の2日間、燕市文化会館展示ホールで第15回PHOTO風音写真展を開き、今回は新入会員1人が加わって6人が撮った写真30点を展示する。
同会は燕市内の気の合う写真仲間6人で1999年に発足。会長で本県写真界の重鎮だった第2回林忠彦受賞の捧武さんが10年12月に死去してから5人の会員で活動を続けてきたが、それから2年たった今回、新しい会員が加わって再び6人になった。
新会員は写歴14年の会社社長清水靖彦さん(50)=燕市宮町=。子どものころから地元の鎮守、戸隠神社の春季例大祭で万灯を出す宮町木場小路万灯組の一員だ。主に祭りなどを撮り、以前はモノクロフィルムでの現像、焼き付けに凝ったこともあるが、今はデジカメ。新潟写真同好会にも所属しており、今回はさっそく春季例大祭の神社拝殿で行われた舞い込みの写真など5点を展示する。
また、会場中央のパネルには、前日14日に国の登録有形文化財への登録が決まった燕市旧浄水場配水塔を撮影した作品を特集。そのうちの1点は捧さんの作品「夜の配水塔」。モノクロフィルムでイルミネーションが飾られた配水塔を中ノ口川の対岸からライトアップされた桜並木越しに撮ったもの。長時間露出でシャッターを開いている間にズーミングをして光跡を写し取ってあり、スナップ写真が得意だった捧さんの作品としては珍しく技術を作品表現に生かしている。
作品展は毎年恒例。前日14日夜に会員が集まって展示作業を行い、「思ったよりすっきりした会場になったね」と仕上がりも上々だった。2日間とも午前9時から午後6時まで開く。入場無料。