16日の総選挙で民主党が惨敗し、政権交代が確実となった。民主前職と自民新人の女性同士の対戦が注目された新潟4区では、自民党から出馬した金子恵美氏(34)=新潟市南区白根=が初当選を果たし、多くの支援に「身の引き締まる思い」とし、一刻も早い景気対策、災害に強い郷土づくりを進めていかなくてはならないと決意を示した。
三条市旭町地内の選対事務所隣のジオワールドビップに開票速報所を開設。設置したテレビの開票速報番組で午後9時前に金子氏の当選確実が伝えられると、集まった支援者から大きな拍手が起こり、まもなく金子氏が拍手に迎えられて会場に入った。
金子氏は目を潤ませながらの笑顔で、ときどき唇をかみしめるようにしてステージに上がった。金谷国彦選対本部長の発声で、支援者らとともに万歳三唱を行い、深く頭を下げた。
金子氏はあいさつで、「これだけ多くのご支援を頂いたこと、身の引き締まる思い」と話し、次々と伝えられる自民党の当選確実の情報に「日本の新しい幕開け、再スタートと確信している」、「今日、このみなさんと喜びを分かち合うことができて本当にうれしく思っている」と支援に感謝した。
さらに、一刻も早い景気対策、とくに三条のみなさんが不安をもっている災害に強い郷土づくり、国土づくりを進めていかなくてはならないとし、続けて、福祉。教育、農業と山積みの問題を一つ一つ確実に堅実に、取り組んできますとした。
支援者からの花束贈呈、だるまの目入れなどのあと、報道各社からのインタビューに答えた。選挙戦を振り返り、多くの支援に「とにかく感謝している」。勝因はチーム力とした。
4区の課題については、景気回復につながる切れ目のない対策の手立てを打つこと、地場産業の振興や農業への対策など抱えている課題に一刻も早く取り組みたいとした。また、目標とする政治家はの質問には「日本では、小池百合子さん」と答えていた。
金子さんは、支援者らと握手を交わして礼を述べながら30分ほどで三条の会場をあとにし、加茂、新津、白根の選挙事務所へと向かった。