昨年4月1日に発足した三条市の傾聴ボランティア「はあと」(長田美智留代表・会員16人)は15日、新潟市の歌手とともに、午前に「つばめ福寿園」、午後から「白ふじの里」とつばめ福祉会が運営する燕市内2つの特別養護老人ホームを慰問した。
傾聴ボランティアはさまざまな人からさまざまな話を聞くボランティア。「はあと」は今回、慰問した2施設のほか、三条市内4施設の計6施設でボランティアを続けている。
今回の慰問には、東京都出身で18年前に歌手デビューし、レコード会社「ウェブクー」に所属する川井美和さん=新潟市東区=も参加。「はあと」の会員のひとりが川井さんを応援しているのが縁で、一緒にボランティアした。
「はあと」の会員は16人のうち10人が参加。会場に集まった約50人の入居者の間に話を聞きながら、川井さんとそのスタッフによるカラオケの歌謡ショーを楽しんでもらった。
川井さんは真っ赤な三角帽をかぶり、スタッフはサンタクロースの衣装を着てクリスマス風の演出。川井さんは越路吹雪の「サン・トワ・マミー」、「ろくでなし」、8月に発売した新曲「しあわせを求めて」などを歌いながら、入居者の中にも足を進めて歌声をプレゼントした。
ふだんは新潟市や東京都、千葉県で歌謡ショーに出演しており、燕三条ではこの日が2回目。入居者を前にして1990年に亡くした母を思い出し、「母が生きていればと思うと切ないですね」と言いながらも「こういう機会をもたせていただいて感謝しています」と話していた。入居者にマイクを向けると「すばらしい」、「大したもんだ」と喜んでいた。