県立武道館の燕市への誘致を進める燕市と三条市、弥彦村は20日、泉田裕彦知事に3万人余りの署名簿とともに3回目となる要望書を提出した。
1回目の要望書は、県立武道館の必要性が検討されていたことから、燕市体育協会が中心となって22,850人の署名簿を提出、2回目は三条市と弥彦村で1,428人の署名を提出。今回は8月の県立武道館検討有識者会議が、県立武道館の設置が必要とする報告をしたことから燕市自治会連合会と燕市産業界が中心となり、11月1日から20日までに燕市、三条市、弥彦村で30,400人の署名を集め、この日の3回目の要望提出となった。
午後1時に鈴木力燕市長をはじめ吉田実三条市副市長、本多啓三弥彦村副村長、藤沢健一燕市教育庁、田辺一郎燕市自治会連合会長、山崎悦次燕商議所会長と市内商工団体代表、五十嵐利行燕三条青年会議所理事長、上野博幸燕弥彦PTA連絡協議会会長、県議ら14人が県庁を訪れ、署名簿と要望書、あわせて弥彦村独自の要望書も提出した。
鈴木市長は、燕中学校女子剣道部の全国3連覇を目玉に、剣道を中心とした武道大会や練習試合の実施による利用率の向上、それに伴う弥彦観光や産業観光への波及効果が期待できることや、空手でも世界大会へ出る選手を輩出し、燕市武道協議会が発足したこともアピールした。
三条市の吉田副市長も「三条市としは県央地域にという思いで燕市をバックアップしていきたい」。泉田知事は、「こうした熱意も加点ポイントにするのかどうか」を含めて「わたしよりも今度できる委員会へ」と話した。
要望書の提出後、鈴木市長は「燕だけじゃなくって三条も含めた周辺の人たちも燕につくるっていうことを期待してるっていうことはしっかり伝わったんじゃないでしょうか」と言い、「変な政治バランスじゃなくって真に県の武道館として競技者の立場なり、いろんなその稼働率がちゃんとうまく回る、そういった観点でわれわれは検討していただきたいと思っています。そういう観点で考えてもらえれば燕は非常に点数が高くなると私は思ってます」と自信を見せた。