19日、長岡市が翌20日に震災がれきの試験焼却を実施すると発表したことについて泉田裕彦知事は、焼却灰を埋却せずに適切な保管を継続し、管理手法を県と協議するよう求めるコメントを発表した。
また、19日は三条市の12月定例会最終日で、震災がれきの本焼却に関する補正予算を22対3の賛成多数で可決した。国定市長はブログで、「これで、民意が、市民の意思が確定」し、「速やかに震災廃棄物の受入れ元となる岩手県さん(大槌町さんからの委託先)と本格受入れに向けた調整作業を開始」すると書いた。泉田知事のコメントは次の通り。
本日、長岡市から震災がれきの試験焼却を明日実施する旨発表されました。
放射能の管理については、震災前よりも緩和すべきでなく、IAEAの基本的な原則は、濃縮と集中管理であり、焼却についても可能な限りこの原則によるべきと考えています。放射能は、従前に準じて人間社会から隔絶するよう最大限の努力を行うべきと考えております。
長岡市では、焼却灰(飛灰)を他と区分して屋根付きの処分場に仮置きすると聞いておりますが、埋却されることなく適切に保管を継続し、具体的な管理手法について引き続き協議をお願いしたいと思います。
県としては、試験焼却による周辺環境への影響を確認するため、放射線監視をしっかりと行ってまいりたいと考えています。