ことしも残り9日となった23日、三条市西本成寺地区の有志を中心につくる「西本成寺有志会」(梨本広明会長)は、年末恒例の門松作りを行い、三条市総合福祉センターなどに寄付した。
同会は、嵐南地区の法華宗総本山本成寺そばにある本成寺保育園の草取りや冬囲いなどのボランティア活動を有志で行っていたのが始まり。会員も大きな被害を受けた2004年の7.13水害のあと、月岡地内の三条市運動公園に作られた仮設住宅に暮らす人たちのためのお楽しみ会を、現在の三条機械スタジアムで主催したことをきっかけに、翌05年に会を発足した。
会員は34歳から80歳の25人。職業もまちまちな人生経験豊富な60歳代が中心だ。本成寺保育園のボランティア活動のほか、地域の泥あげやごみ拾いも行っている。
門松づくりは15年ほど前に同保育園に飾るために有志で作ったのが始まり。今では、本成寺山内の寺や家庭の注文を受けて材料費程度の値段で制作しており、数年前から三条市総合福祉センターと栄寿荘に1対ずつ寄付しており、ことしは長久の家も加え計3件にした。
ことしの門松作りは、12月3日に下田地区でタケを切り出して加工し、本22、23の2日間、本成寺赤門近くの会員宅で約25人が参加して作業。長寿の象徴の「若松」、縁起のいい「千両」、難をはらう「南天(ナンテン)」、代々絶えることがないとされる「ユズリハ」、忠実(まめ)忠実に暮らせるようにとの「豆木」など、門松の由来を考えて長さ1メートル20センチ余りのタケを基に用意した材料で飾り、高さがおとなの肩ほどもある立派な門松20基を製作。この日のうちに、寄付先などに届けられた。
配達された門松は、クリスマスの連休明けには玄関先を飾り、新年を迎える準備を急がせそうだ。