角利産業が広域養護老人ホーム「県央寮」に先代社長から続いた42年目の最後の寄付、血圧計など42万円相当を贈る (2012.12.26)

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角利産業(株)=加藤敏敦社長・三条市東本成寺=は26日、昭和46年から42年間にわたって切りもちなどの寄付を続けてきた三条市吉田、広域養護老人ホーム「県央寮」(管理者・国定勇人三条市長、入所者93人)に、時代背景などから今回が最後の寄付と伝え、「みなさんに喜んでもらえる物を」と血圧計など42万円相当を贈った。

広域養護老人ホーム「県央寮」で角利産業の加藤社長から深々と頭を下げて目録を受け取る国定市長
広域養護老人ホーム「県央寮」で角利産業の加藤社長から深々と頭を下げて目録を受け取る国定市長

午前10時から贈呈式を行って加藤社長から国定市長に目録を手渡した。目録の内容は、血圧計、シャワーキャリー、車いす用体重計をひとつずつと、大工道具セット2つで、計42万円相当になる。

同社の寄付は、同ホームが設立した翌年の1971年、先代社長が「つきたてのおいしいもちを味わったもらいたい」と、当時はまだ珍しかったもちつき機や蒸し器などを贈ったのが始まり。その後も、社員のボーナスの一部も合わせて切りもちなどを贈ってきた。

現在66歳の加藤社長が38歳のときに先代社長が亡くなったが、その遺志を次いでこれまで28年間は、加藤社長が毎年切りもちを寄付して入所者と一緒に昼食で食べてきた。

目をうるませてあいさうする加藤社長
目をうるませてあいさうする加藤社長

加藤社長はあいさつで、「お詫びと感謝の言葉を述べたい」と始めてこれまでを振り返った。近年はいつもでごちそうを食べられるようになり、入居者の高齢化でもちを食べる人が最初のころより減り、モチを食べる習慣も薄れてきた。継続も大事だが、これまでの形での寄付に区切りをつけようと、昨年の寄付が終わった時に国定市長と相談し、今回は切りもちではなく、今回が最後の慰問になると説明した。

加藤社長は目を潤ませてのあいさつだったが、「私もいずれ、皆さま方と同じになるかと思いますが、その時は優先してこの寮に入れてください」と笑いを誘い、「今度はいつ、お会いできるかわかりませんが、元気で過ごしていただいて、ぜひ来年もいい年になりますように心からごお祈り申し上げて最後のあいさつとさせていただきます、本当に長い間お世話になりました」、「元気でね〜」と気持ちを伝え、入所者からの拍手で包まれた。

加藤社長の後に寄付した物品
加藤社長の後に寄付した物品

72年生まれの国定市長はあいさつで、入所者にも「欠かすことのできない年末の行事」が2代にわたって自身の年齢より1年長く続いたことに改めて感謝し、深々と頭を下げた。

贈呈式のあと国定市長と歓談していた加藤社長は、「始まりはいいが、終わるのは一抹の寂しさがある」と振り返り、毎年、仕事納めの日に訪れ、帰りには玄関まで来られて「ありがとうございました」と声をかけてもらったこともうれしかったと話していた。

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