燕市は中小企業の海外展開に向けた支援事業の取り組みとして、来年1月18日から22日までフランス・パリで開かれるインテリアとデザインの世界三大見本市のひとつ「メゾン・エ・オブジェ(MAISON&OBJECT)」に初出展し、市内が15社・団体が出品する。
最近、燕市内で行われたデザインコンペで入賞した商品、企業を中心にリストアップして出品を募った。加工技術に対してグローバル展開を調査しようと11月にタイへの海外視察研修を行ったが、メゾン・エ・オブジェへの出展はそれに続くグローバル戦略第2弾とし位置づけて、最終製品の価値を海外に発信する。
燕市はこれまでドイツ・フランクフルトで開かれる世界最大級の消費財見本市「アンビエンテ2012」への出展に力を注いできた。26日の記者会見で鈴木力市長は、アンビエンテは東南アジアや中国の価格競争的な出展が増え、雰囲気が変わってきており、燕の製品は「高級品とか、いいものを、価値をしっかり理解して購入してくださる層の方がわれわれの戦う土俵」とした。
昨年、燕市の産業界とのコラボレーションに取り組んだ世界的な工業デザイナー、ケン・オクヤマさんが勝負の場としてメゾン・エ・オブジェを選び、かなり反響があり、「そこだけじゃないよ、燕はと。オクヤマさん以外の製品をアピールするチャンス」で、「感触を得ればそれぞれ個別の企業が出展すれば」と鈴木市長と話していた。
燕市のブースの面積は28平方メートル。すでに会場で配布するパンフレットも完成している。市内から出品する15社・団体は次の通り。
▲和平フレイズ(株)▲(株)カンダ▲小林工業(株)▲日本洋食器(株)▲新越金網(株)▲(株)片岡製作所▲(株)レーベン販売▲山崎金属工業(株)▲山崎研磨工場▲ササゲ工業(株)▲(株)トーダイ▲(株)ホリエ▲(株)フジノス▲燕研磨振興協同組合▲燕商工会議所