官公庁仕事納めの28日、三条市では午前9時から国定勇人市長が職員を前に年末のあいさつを行い、1年を締めくくった。
国定市長は、職員の1年間の貢献に感謝し、「たくさんの出来事がありました」1年を振り返った。なかでも昨年の7.29水害からの復旧、復興への参画に感謝し、それ以外でも「それぞれのセクションで、大なり小なり課題を抱えながら、間違いなくこの1年間、その課題を克服し、あるいは改善を加えながら、きょうこの日に至っていると私自身は確信している」と話した。
肯定感をもって1年間に歩んできた職場人生を振り返り、「もし足らざる点があれば来年に生かしていただければ」と職員に求めた。年末年始の6連休では体を大切にし、少なくとも数日間は家族とリフレッシュし、年が明けたら「ほんの少しの時間でも結構ですので社会人人生としての、職場人生としての一年の計を、元旦に思いをはせていただいて、1月2日、3日には、それを組織全体としてのセクションにおいて自分がすべき役割、あるいは三条市全体としてどう導いていったらいいかについても、思いめぐらしていただければ」とも求めた。
それによって来年は「ことし以上にスピード感をもって三条市政が回っていくのではないか」と期待。「この1年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました」と7分ほどのあいさつを締めくくった。
このあと報道関係のインタビューに答えた。来年の課題の質問には、「昨年3.11東日本大震災があって当時は絆ということが叫ばれ、日本人の心の豊かさをあらためて思い知らされたが、ことしは震災廃棄物の関係も含めてだが、さまざまな社会的な意味で一人ひとりの日本人がもっている心の豊かさとは裏腹に、ずいぶんと窮屈な世の中になったんだな。あるいは考えがもう少し柔軟であってもいいのではと思い当たる場面がいくつかあった」と話し、教育、産業、行政などさまざまな分野をあげて「人づくりに来年は力を注ぎたい」とした。
また、震災廃棄物の本焼却については、「粛々と」。「困ったときはお互いさまなんだという気持ちのなかで、私どもにできることは震災廃棄物の受け入れということでしかないが、その行為を通じて、引き続き東北のことを忘れているわけではないんだ。三条としても全力をあげて応援しているんだという気持ちも本焼却を通じてその思いが伝わるように付随した取り組みもしてみたい」と話した。
市役所の一般業務は、翌29日から1月3日まで休み。窓口業務は12月29日の午前8時半から午後5時半まで行う。また、出生や死亡、結婚などの届け出は、年末・年始も庁舎の当直室で受け付ける。