三条市が8、9月と開設した市内で創業を目指す人たちが学ぶ「創業塾ポンテキア」を受講した人のうち、来年1月26日に三条市厚生福祉会館などで開かれる「三条マルシェ〜ごった市@ホコテン〜」に出店する人を対象にした出店計画書作成勉強会が27日夜、市役所第二庁舎で開かれた。
「創業塾ポンテキア」は空き店舗対策の一環として新規出店者を増やすため、新規開業に必要な経営の知識とノウハウを学んでもらおうと8、9月に5回の講座を開き、34人が受講した。
その番外編として、受講者から学んだことを生かして来年1月の三条マルシェに出店してもらう計画だったが、早くもことし10月の三条マルシェに7店舗が出店し、来年1月の三条マルシェは2回目のトライアルとなり、6店舗が出店する。
出店計画書作成勉強会は、ことし10月に向けても開いており、今回も同じ内容。中小企業大学校三条校の人材支援課長で中小企業診断士の赤塚純一さんを講師に、出店までのスケジュールや商売の勘所、コンセプトシートと売上計画書の作り方を学んだ。
出店する6店舗のうち3店舗と、受講者以外で次回初出店する1人が参加した。そのうちのひとり、三条市金子新田、諏訪恵美さん(31)は、夫の智彦さん(32)とふたりで来年秋に市内で菓子店を始める計画だ。店名はすでに「nico」と決めてある。
ふたりともパティシェで、恵美さんは千葉と東京の菓子店で6年半、パティシェとして働いた経験がある。智彦さんは現在、福島県郡山市の知り合いの店を手伝って働いている。
10月の三条マルシェで既存の酒店の販売を手伝った。「勉強になりましたし、結構、楽しかったです」と恵美さんは接客の面白みを感じた。開業に向けて「いろんな経験をしてみよう」と三条マルシェに参加することに。「どんな人の興味を引くのか、どんな層にアピールできるのかを確かめたい」と本番を楽しみにしている。