法華宗総本山本成寺で年末恒例のすす払い、タケの棒で畳をパンパン、須弥壇は山内住職が (2012.12.28)

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三条市・法華宗総本山本成寺は28日、年末恒例のすす払いを行い、1年間のほこりを払って新年を迎える準備をした。

28日に本成寺で行われた恒例のすす払い
28日に本成寺で行われた恒例のすす払い

同寺では毎年28日にすす払いを行っており、ことしも午前9時ころから山内住職と門前信徒の40人余りが参加。300畳余りの本堂をはじめ、寂光殿、客殿、奥書院と順番にすす払いを行った。

門前信徒は「総本山本成寺」のあい色の半天を着て、帽子にマスクに軍手で、ほこりと寒さ対策は万全だ。本堂をはじめ扉を開け放った場所で、長さ1メートルほどのタケの棒を両手に持って数人が横一列になり、中腰になって「ぱんぱんぱん」と畳をたたきながら前に進みながら、ほこりをたたき出した。

須弥壇のほこりを払うのは山内住職の役目
須弥壇のほこりを払うのは山内住職の役目

さらに、欄間や天井、柱の高い場所は、長さ2メートル近いシュロのほうきで払った。本堂の内陣では、作務衣を着てタオルを頭に巻き、マスクと軍手の山内住職が化学雑巾や毛のはたきで須弥壇(しゅみだん)や経机などをひとつずつていねいにふいた。

午前9時の気温は0.6度の真冬の寒さだが、久しぶりの晴れ間が広がった。開け放った本堂にも光が差し込むと同時に、その光の中を吸い出されるように、きらきらとしたホコリが屋外に出て行くのが見えた。同寺では、年越しの夜には午後11時45分から除夜の鐘を突いて、百八つの煩悩を払う。

本堂前のさい銭箱も年末年始の参拝用に準備
本堂前のさい銭箱も年末年始の参拝用に準備

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