国際書道連盟評議員の外山三合庵(本名・戦太郎)さん(74)=三条市島田2=の書作展が1月17日まで三条市大野畑、済生会三条病院で開かれており、新年をテーマにした作品を中心に外山さんが制作した書画を展示している。
近年、外山さんは済生会三条病院で盆と正月の年2回の作品展を恒例にしており、これと並行して三条市内の第四銀行南支店や三条信用金庫島田支店でも10点ほどずつ作品を展示している。
済生会三条病院では26点を展示。「最近は持ち運びが難儀くなって」と大作は半切まで。「どこの家でも飾られる、そういうのを中心に書きました」と外山さんは言う。
外山さんが師事した国際書道連盟の叶澄石理事長が昨年5月に死去した。叶理事長は書家が絵を描くことを邪道だと認めなかったため、外山さんは絵画を描いても発表せずに封印していたが、前回、昨年の盆の作品展からその封印を解いた。
今回はさらにそれを進め、魚沼地方でわらぶき屋根の民家を描いた水彩画もある。書は一文字もなく、サインはアルファベットで書いてあり、完全な絵画作品だ。
絵画について外山さんは「人から見たらお遊びかもしれませんね」と笑い、それでも「独学がいい。グループになると競争するから」とマイペースを貫いている。