燕市では、23日午後7時半から粟生津公民館で講演会「鈴木虎雄博士、知られざる驚愕の偉人力」を開き、地元粟生津にあった幕末の私塾「長善館」に育ったことし没後50年の鈴木虎雄博士(1878-1963)の偉業を聴く。
講師は佛教大学大学院中国文学科・文学修士の佐藤海山さん=三条市=。燕市・長善館史料館の活性化の一環として、正岡子規との深い親交などの話を交えながら知られざる博士の偉業について聴く。
鈴木虎夫博士は旧吉田町の前身、西蒲原郡粟生津村の出身。父は長善館二代館主鈴木てき軒で、その五男。幼少期は長善館に学び、日本での中国文学・文化研究の創始者のひとりで、東洋学での京都学派の発足にも寄与した。
日本新聞社勤務、東京高等師範学校の講師などを経て1908年に当時、新設されたばかりの京都帝国大学文科大学助教授に就き、1938年には名誉教授に就任。1961年に文化勲章を受章している。また、長善館閉館100年記念として4日から3月24日まで長善館史料館で「鈴木博士ご進講を喜ぶ詩」の展示が行われている。
参加費は無料。当日、参加もできる。予約問い合わせは燕市教育委員会生涯学習課文化振興係(総合文化センター内・電話:0256-63-7002)へ。