三条市は13日、平成25年三条市消防出初式を行った。三条市消防本部職員、三条市消防団、来賓など計118人が参加し、消防車両の市中パレード、同消防本部での高層建物総合訓練と式典を行ってことし1年の無災害を願った。
午前9時に市中パレードが三条市消防本部を出発。職団員計93人が乗車した消防車や救急車、消防団の車両など計36台が隊列を組んで市街地を進んだ。ことしも市役所前で、ラッパ隊のラッパと太鼓が演奏するなか統監の国定勇人市長らの観閲を受けた。
曇り空で午前9時の気温は4.0度。前日までの厳しい冷え込みが少しゆるんだ。30人ほどの市民がパレードを見物し、子どもたちは次々と現れる真っ赤な消防車に目をくぎづけ。観閲の市長と小林国夫三条警察署長が、隊員に敬礼しているのをまねて、小さな手を額につけてパレードを見ている子どももいた。
パレードから消防車両が同本部に帰署し、70人余りの親子など市民が見守るなか午前10時から女性消防隊と見学の市民による水消火器を使った初期消火訓練を実施。続いて、震度6強の地震発生を想定した高層建物総合訓練を行い、高層ビル火災や倒壊家屋からの要救助者の救助などの訓練を行った。
式典では、国定市長が訓示。災害は一昨年が東日本大新震災、7.29水害という大きな災害に見舞われたこともあり、昨年は一見すると平穏無事な一年だったように思うが、「職団員の皆さまがそれぞれ日々の仕事、訓練され、精進され、奮闘された積み重ねが、結果として平穏無事な一年を三条市民にもたらしてくれた」と述べ、感謝した。
また、「人の命を救う仕事というのは、人が携わっている仕事の中で最も美しいものなんだ」との橋下大阪市長の消防出初式のあいさつを、その通りだと紹介。「でも、美しさが美しさとして輝き続けるためには、それ相応の責任と義務が生ずる。この一年間、三条市民の生命財産を守るという尊い仕事ながらも、重大なる責任と義務をことしも一年、つつがなく成し遂げていただくことを願うばかり」と話し、職団員の健勝と活躍を願った。
職団員を代表して三条市消防団の長谷川作雄団長が決意表明を行い、「消防職団員は、お互いに心と力を合わせ、愛する郷土三条を守り、市民の安心安全を最重要課題とし、消防の使命達成にまい進する」と誓った。