ことしも「節分」の2月3日に三条市・法華宗総本山本成寺(石丸日然貫首)で行われる鬼踊りを前に20日、生きがいステーション・グループホーム「保内の杜」(蒲沢敦子センター長・三条市上保内)を本成寺の鬼踊りの出前公演し、施設利用者とその家族、地域の人たち約200人が訪れて一足早く豆まきで災厄を払った。
本成寺の鬼踊りを演じる鬼踊り奉賛会はPRも兼ねて毎年、本番前の週末に各地へ出張して鬼踊りを披露している。この日は三条市内の子育て拠点施設「すまいるランド」、介護・福祉サービス「うらだての里」、「保内の杜」、日帰り温泉施設「いい湯らてい」の順に4カ所を回った。
「保内の杜」は昨年に続き、これで5回目の公演。赤、青、黄、緑、黒の5色の鬼と三途川婆が登場。どらや太鼓の音と口上にあわせて本番さながらの熱演を披露し、最後はダイズやナンキン豆の攻撃を受けて退散した。
施設は34人が入所、あるいは利用登録している。それに加えてお年寄りの家族や地域の親子も参加し、会場は約200人でぎゅうぎゅう詰め。用意した豆100袋はあっと言う間になくなった。幼い子どもは鬼の迫力に大泣きし、小学生も鬼にビビリながらも強がって鬼と対決姿勢。本成寺の鬼踊りをほうふつとさせる熱気に包まれていた。
同施設では毎年、鬼踊りの出前を依頼しているが、必ず実現するとは限らない。蒲沢センター長は「天気も良かったからか、ことしは大勢の人が来てくれました」と言い、「これがわたしたちにとっての1年のスタート、健康祈願になりました」と喜んでいた。
本成寺鬼踊り奉賛会は、次週27日は午前11時半からと午後2時からの2回、新潟ふるさと村=新潟市西区=で鬼踊りを行うほか、コメリホームセンターの三条四日町店=三条市=と黒埼店=新潟市西区=で行う。