三条鍛冶道場では、20日から3回コースで伝統的工芸品「三条仏壇」の製作技法体験講座を開いており、市内外の参加者が「三条仏壇」の製作に欠かせない技を使って小物入れ作りに挑戦。2回目からの参加者も募集している。
「三条仏壇」は国指定の伝統的工芸品で、その工程は木地づくり、彫刻、金具、金工、塗り、蒔絵(まきえ)と細分化され、それぞれの職人の技を結集して1つの仏壇ができる。その技術や技法を広く伝えようと2006年から同講座を開いており、「三条・燕・西蒲仏壇組合」の職人の指導により、木製の小物入れや雛人形、文机など内容を変えながら体験してもらっている。
今回は、1月20日、2月3日、17日の全3回、いずれも午前と午後の2部で開催し、小物入れを作る。初日20日は、三条市や新潟市などから午前18人と午後11人の計29人が参加した。
伝統工芸士など計7人の職人の指導を受けながら木地づくりを体験。キリとケヤキの材料をのこぎりで切ったり、三条製のかんなで削ったりして、小物入れの形に組み立てた。
次回2回目は、木地に漆(講座では代用漆を使用)を塗る「塗り」と蹴彫(けぼり)という技法で「金具」の作業を体験、最終3回目で蒔絵(まきえ)と仕上げを行う。
全3回のコースだが、2回目からも参加が可能なので、引き続き参加者を募集している。対象は小学生以上で、3年生までは保護者同伴。参加費は材料代込みで1人2,000円。午前の部は9時から正午まで、午後の部は2時から5時まで。問い合わせや申し込みは、三条鍛冶道場(電話:0256-34-8080)へ。