三条商工会議所青年部(狩野章会長)は、19、20の2日間、「ものができるまで【鍛冶編】第二回〜マイ三徳包丁作り」と題した事業を行い、異業種のメンバー14人が三条鍛冶道場で包丁を作り、料理教室で切れ味を確認した。
同青年部のスキルアップ委員会(栗山佳大委員長)の活動の一環で、地元の人に愛されている会社の仕事や世界で愛用される地場産業の製品についてなどを学ぼうと部員向けに企画。昨年は鍛冶編第一回として同道場でペーパーナイフづくりを行ったほか、建物編として建築設計・施工管理の金子材木店=三条市月岡3=で木材の製材や建築中の住宅を見学したり、講演を聴いたりしている。
今回は、19日に包丁メーカー(株)タダフサ=三条市東本成寺=の工場見学、20日に三条鍛冶道場で包丁作りと三条市体育文化センター調理室で料理教室を行った。
包丁作りは、建設、金物卸、鋼材、プレス、呉服、木工などさまざまな業種の部員14人が参加。午前9時から鍛冶の技術の指導を受けながら、小型の三徳包丁を製作。建設関係の仕事をする栗山委員長は、グラインダーを使って刃先を削る作業が難しかったと話し、「職人の仕事は確かで速い」と、見るのとするのは大違いと感心していた。
午後3時から、完成したてのマイ包丁の試し切りをかねての料理教室。同青年部員でもある日本料理小山屋=三条市本町2=の小山武則さんを講師にイカの沖漬け作りに挑戦した。
家庭で料理をする人もいれば、包丁を持つことはないという人も。1人1杯ずつのイカを手に小山さんの手本を見ながら、胴の内側に手を入れて足をはずして皮をむくなどして下処理をし、1センチほどに包丁を入れると「わー切れる、包丁!」、「力入れなくても切れる!」と、気持ちのいい切れ味に思わず声を上げて驚いていた。