NPO法人邦楽指導者ネットワーク21加茂支部筝曲理音会(高橋理香代表)は、27日午後1時15分から加茂文化会館で篠笛奏者の狩野泰一さんをゲストに迎えて「新春ロビーコンサート〜笛箏寿ぎの音〜」を開き、加茂邦楽こども教室受講生の琴、狩野さんの篠笛と高橋代表の琴の演奏を披露するので来場を呼びかけている。
コンサートは、文化庁の補助事業により加茂文化会館で開催している「加茂邦楽こども教室」の発表の場として毎年、開いており、今回で8回目。教室は小学生から高校生を対象とした琴と三弦(三味線)の体験教室で、コンサートはその発表会の場だ。
2部構成で、第1部は「加茂邦楽こども教室」と筝曲「理音会」による演奏。午後2時15分からの第2部は元「鼓童」のメンバーで世界で活動する狩野泰一さんの篠笛と邦楽こども教室の指導をはじめ、新潟市と加茂市を拠点に県外の山形や東京でも活動する高橋代表の琴のコラボレーション。
第1部の「加茂邦楽こども教室」は、小学1年生から中学1年生までの8人が出演し、琴と三弦で日本古謡やアニメソングを演奏。続く理音会は、教室を支えるおとな10人が出演して琴を演奏する。
第2部は、狩野さんと高橋代表とのコラボレーションで、狩野さんのオリジナル曲をはじめ、「アメージング・グレース」、「さくらさくら」、アニメソングなど、幅広い年齢層が楽しめる曲を演奏する。
本番を前に練習をする「加茂邦楽こども教室」の子どもたちは、「(学校の)先生や友だちも来てくれるって」、「緊張する」と話す。一方で、琴の演奏は「楽しい」、「たくさんの人に来てほしい」と言い、指の先にはめた「爪」を一生懸命、動かして練習にも熱が入っていた。
いずれも入場無料。琴の本体はキリでできている。桐箪笥を製作する加茂とも縁のある楽器であり、加茂市をはじめ、大勢の人に聴いてほしいと、気軽な来場を呼びかけている。
この日はコンサートに先駆け、午前11時半から狩野さんを講師に小学生を対象とした「鳥笛ワークショップ『タケヲフイテトリニナル』」を開く。定員は先着30人で、参加費は無料。ワークショップなどの問い合わせや申込みは加茂市教育委員会(電話:0256-52-0080)へ。
加茂邦楽こども教室は、月に2、3回、午後6時半ころから加茂文化会館で開いており、新春ロビーコンサートなど年に2回の発表会のほか、施設などでのボランティア演奏を行っており、受講生は加茂市に限らず、近隣市町村からの参加も受け付けている。