三条市下田地区の減農薬野菜を中心に販売する直売所「縄文野菜げんき村」=三条市西裏館1=で販売される商品に寺泊沖直送の鮮魚が加わり、来店客に喜ばれている。
鮮魚を販売するのは、寺泊地魚業務用卸売販売などを手掛ける長岡市寺泊、(有)寺泊観光センター。漁港直送なので、海がしけて漁のない日は入荷がないこともあるが、季節よって近海のさまざまな魚が並ぶことになる。
通常は店内に商品が並ぶだけだが、鮮魚販売を開始した25日は、同社の長谷川道太営業部長が来店して売り子も務めた。この日は海が荒れて種類は少な目とのことだったが、ヤリイカ、ハタハタ、ブリ、ヒラメ、ナメタカレイ、ズワイガニなどが並び、「これから魚の種類も増えてきます」と話していた。
同社は、寺泊漁港で水揚げされた鮮魚を自社で競り落として直接販売する。新鮮な魚卸売商社などを通さないことでマージンなどが加わらない価格で格安に販売できるのも魅力だ。
ハタハタの一夜干しや小鯛の塩麹漬け、寺泊の海でとれたサケの焼きサケ、味噌漬けなどのほか、サケの心臓や肝臓、胃袋を煮た珍味。さらにサキイカを甘辛く味付けた同社オリジナル商品の「イカちゃん」も販売している。
同店の近くには鮮魚店がなく、スーパーとは違った商品構成が来店客にも好評。「魚も買えれば、便利になるね」、「買物の楽しみが増えた」と喜ばれていた。
同直売所は、下田地区で「かぐら南蛮」の栽培をして地域を元気にしようという地域おこしが始まりで、2008年にオープンした。第一産業道路沿いのJR北三条駅へ向かう丁字路角にあり、これまでは野菜を中心に、コメ、豆腐、惣菜などを販売してきた。