昨年12月から燕市がマッチングを行ってきた「燕子ども応援・おひさまプロジェクト」の屋根貸し施設と発電事業者が決まった。合計発電能力は1.740メガワットにも達する。
太陽光発電によるクリーンエネルギーの推進を図ろうというプロジェクトで、屋根を貸す事業所と発電事業者の両方を募集。発電事業者は屋根を貸す事業所に対し、売電収入の5%以上を賃料として支払い、さらに屋根を貸す事業所はその賃料収入の20%以上を燕市子ども夢基金に寄付するという仕組みだ。
屋根貸しは20施設が候補にあがり、発電事業社は6社の応募があった。それぞれを市がマッチングした結果、屋根貸しは民間5施設と市有3施設の計8施設、発電事業者は3社に決まった。合計では屋根面積はサッカー場4つ分の2万8,012平方メートル、発電能力は500世帯分の電力をまかなえる1.74メガワット。昨年夏、吉田南最終処分場跡地に「メガソーラーTSUBAME site」が設置されたが、その発電能力の約1.7倍になる。
屋根貸しで最大の屋根面積を提供するのは和平フレイズ株式会社。1万2,622平方メートルで1,000キロワット(1メガワット)を発電する。市有施設は小中学校で、吉田中、分水中、分水小の3校。発電事業者は燕市の燃料販売業・あいせき株式会社、弥彦村の米穀販売業・株式会社藤井商店、新潟市西蒲区の総合建築業・株式会社廣瀬で、いずれもこれまでに太陽光発電装置を設置した実績がある。
マッチングについて鈴木力市長は、成立しなかったところもあるが、1.740メガワットの発電能力は「当初、思った以上」で、設置場所も「それなりにいろんな所にバランス良くできた」と評価した。