三条市の市民グループ「小中一体校の問題を考える会」(外山晴一会長)は子どもたちの通学路の安全確保に役立ててもらいたいと、2月2日午前6時45分から建設中の第一中学校区小中一体校の「雪道通学実地検証」を行うので、興味のある人の参加を呼びかけている。
午前6時45分に外山工業=三条市南四日町3=駐車場に集合、出発式のあと、車で済生会三条病院=同市大野畑=に移動。7時10分に同病院を徒歩で出発し、旧三条高校跡地=同市南四日町1=の一体校建設現場まで歩く。その後、外山工業に戻り、総括とアンケートを行い、8時半に解散する。
児童は体重の2割近い重さのランドセルを背負って通学していることから、より近い形で体験しようと、参加者には無理のない範囲で、荷物を入れたリュックサックなどを背負って参加してもらうよう呼びかけている。
この冬、同会有志は凍結した通学路を歩いてみた。遠距離の雪道で、歩道除雪が間に合わず車道を歩かざるをえない場所もあり、通学の安全生が心配された。今回は地域住民や保護者、市議にも参加を求め、さらに問題点を明確にし、児童生徒の安全確保に役立ててもらおうと実地検証を行うことにした。
小中一体校開校後は、複数のスクールバスも導入されるが、スクールバス利用の通学にも心配があり、この冬の間に実際に子どもたちを乗せたスクールバス実地検証の必要性も訴えており、昨年の12月議会に提出した請願が採択されている。
申し込みの必要はなく参加したい人は当日午前6時45分までに外山工業駐車場に集まる。問い合わせは、同会事務局(外山工業内・担当太田さん、電話:0256-33-0272)へ。
同一体校の通学路関係について三条市教育委員会では、通学路の選定にあたって同委員会でさまざまな道路を歩き、昨冬も実際に歩いているほか、同委員会が事務局を務める「第一中学校区小中一貫教育推進協議会」、「小中一体校開校準備委員会」の「通学部会」で通学路の検討などを行っており、同部会でも先般承認を受けた通学路について、今冬中に冬道の検証を行うことにしている。また、市民からの意見が寄せられれば参考にしているという。