新潟、山形、富山などで除雪ボランティアに対する雪かき技術の指導や受け入れ地域へのアドバイスを行っているNPO中越防災フロンティア=長岡市=は、2月16、17日の1泊2日で初めて三条市牛野尾谷地区を会場に「越後雪かき道場」を開校するので、参加者を募集している。
雪かき道場は、2006年の「平成18年豪雪」で高齢者を中心に除雪作業中に多くの尊い命が失われたを受けて発足した。過疎や高齢化が進む中山間地では、雪の処理の担い手不足が深刻で、高齢者事故も相次ぐなか、除雪ボランティアをしたい人に雪かき技術を指導しようと翌2007年から毎シーズン、各地で越後雪かき道場を開いている。
あわせて、ボランティアを受け入れる地域へのアドバイスなどを通じて、雪の降らない土地との継続的な交流の場を作る取り組みを進めている。
雪かき技術の指導は、初級、中級、上級の3コース。今シーズンは1月26日の十日町市に始まり、山形、富山など7カ所で実施しているが、三条市で開くのは今回が初めて。初級コースを開く。
初級コースは、雪かきの基礎を学ぶ。「雪かき道<越後流>指南書」に基づき、1時間のテキスト講習と2日間合わせて5時間の実技演習を受ける。実技では、かんじきのはき方、スコップやスノーダンプの使い方を実践するほか、雪かき体操やかるたなどレクリエーションも行い、雪に親しむのが目的だ。
会場は、一昨年夏の7.29豪雨災害で土砂崩れなどの大きな被害を受けて今も復興が続く牛野尾谷地区。市の最奥地、吉ヶ平にも近い豪雪地域だ。
16日午後1時集合、翌17日午後1時半解散で、講習費1,000円、宿泊費5,000円。宿泊は農業体験学習施設「よってげ邸」の相部屋で、初日の夕食、2日目の朝食と昼食の3食付き。15人から20人くらいを募集している。
スケジュールには「地元住民との交流会」もある。受け入れる牛野尾谷地区5つの自治会でつくる「牛野尾五ケ会」は、受講者との交流を通じて地域が元気になればと二次的な効果にも期待している。
詳しい内容は「越後雪かき道場」のホームページにある。問い合わせや申し込みは、長岡市山古志虫亀、特定非営利活動法人中越防災フロンティア(電話:0258-59-2308、電子メール:info@c-bosai-frontier.jp)へ。