「節分」の3日、三条市の法華宗総本山本成寺は、ことしも節分会を開き、午後1時と3時の2回、恒例の鬼踊りを披露する。ことしは一般参拝者用の豆まき用の豆「鬼っぱらい豆」が登場。日曜に当たったので、例年以上のにぎわいが見込まれる。
節分会は、午前7時半から「丑(うし)の間」で行う鬼の御払いで始まる。鬼踊りは、同寺周辺の檀信徒がメンバーの本成寺鬼踊り奉賛会が鬼にふんして演じる。
本堂で、正午から地場産業振興特別祈とう会を行い、午後1時と3時から、節分大祈願会を行う。それぞれ法要のあと約20分ほどの鬼踊りを演じる。
本成寺の鬼は「善の鬼」と言われ、誰もが持っている悪い心や欲深い心など人間の煩悩を、赤、青、黄、緑、黒の鬼と三途川婆(そうずかば)の6種類の鬼たちで表現。豆をぶつけられた鬼たちは、境内の鐘楼堂に入って鐘を突くことで、怒りは思いやりの心に、欲深さは心豊かな心にというように改心していくといわれる。
同寺では、旧暦の立春正月前日の節分は大みそかにあたり、鬼に豆をぶつけることで自己の反省をし、よい年が迎えられるようにと鬼踊りを見てほしいという。ことしは日曜で大勢の参拝客が見込まれ、本堂に入りきれない可能性もあることから、鬼踊りの鬼たちが、本堂前にも登場することにしている。
また、人気の参拝者に販売するくじ入りの福豆(100円)約27,000袋のほかに、今回は鬼にぶつけるためのマメを紙コップに入れた「鬼っぱらい豆」(おっぱらいまめ)1個100円を800個限定で販売する。
豆まきは、本堂の床が高くなった内陣の参拝者は、配られたますに入れられて豆を投げて鬼退治するが、外陣の一般参拝者はそのようすを見物するのが基本スタイル。しかし、一緒に豆まきをしたいという一般参拝者もいるだろうと初めて「鬼っぱらい豆」を用意するもので、厄払いをしたい年男や年女はぜひゲットした。
くじ入りの福豆は、ことし、大型テレビやペア宿泊券、ストーブなどこれまでにない景品も加わっている。豆はいずれも午前10時から販売する。
当日の同寺周辺には一般の駐車スペースはないので、臨時駐車場に充てるコメリ四日町店に駐車し、同寺との間を結ぶ無料のシャトルバスを利用するよう呼びかけている。シャトルバスも午前9時半ころから往復で運行する。