三条市の市民グループ「小中一体校の問題を考える会」(外山晴一会長)は2日朝、建設中の第一中学校区小中一体校に通う児童の安全な登下校を考えようと「雪道通学実地検証」を行い、参加した約150人が同学区内の2キロメートル近くを歩い安全生を確認した。
午前7時前に外山工業=三条市南四日町3=で出発式を行ってから車に乗り合せて済生会三条病院=大野畑=へ移動。小中一体校に統合する3つの小学校のうち、現在の条南小学校の学区をコースにし、大野畑から第一中学校付近を通って一体校の建設地へ。そこから外山工業へ戻るコースを1時間近くかけて歩いた。
参加者は子どもたちのランドセルに見立てて、リュックサックに体重の2割くらいの重さの雑誌などを詰めて背負って参加した。雪道や凍結した道路での通学を実地検証するねらいだったが、ここ数日の好天で道路に雪はほとんどなかった。
それでもコースには、道幅の狭い一方通行の道路が多く、さらに歩道がなく、道路に線を引いた路側帯だけの場所も多く、参加者は通勤時間帯の自動車が通り過ぎるなかを交通安全に気をつかい、問題点や改善点がないか考えながら歩いた。
終了後、参加者にアンケートし、問題点や感想書き込んでもらった。アンケートはあとで集計し、4日に行う市議との懇談や三条市に公表し、問題点の改善などを要望する。
同会では、先に凍結した状態の道路で同会有志が検証しており、想定する問題点として、数百人が各方面から一斉に登校するなか、スクールバスも10台近く通る。歩道の除雪が間に合わず車道を歩かなくてはいけない場所もあると話している。