県央地域の救急救命センター設置などを検討する「救命救急センターを併設する基幹病院等のあり方検討会議」の第11回知事・市長村長・医療関係者等合同会議が4日開かれ、基幹病院整備に向けた病院再編案を協議した。燕労災病院と県立加茂病院の統合再編案を支持する小池清彦加茂市長は、この日の会議で再編案を決めようとしたことに強く反発して退席。結局、会議では「燕労災病院と厚生連三条総合病院を統合再編」、整備・運営形態は公設民営と決めて両会議の協議を終了した。
合同会議を組織する泉田裕彦県知事、北島智子副知事、県央地域5市町村の首長、関係市町村内の医師会会長や県央地域の7つの救急病院長などが出席した。
冒頭だけ出席の泉田知事はあいさつで、「県央地区には中核となる基幹病院がないため不具合が生じている」と述べ、「助かる命をいかに助けるのかが極めて重要。ぜひともこの合同会議において県央地域における救命救急センターを併設する基幹病院設置の結論をお願いしたい」と求め、「未来に大きな光を与えていく会議に」と審議に期待した。
会議は非公開で行い、終了後に北島智子副知事が記者会見して結論を説明し、質問に答えた。基幹病院整備に向けた病院再編案、基幹病院の整備・運営形態についての協議で、病院再編案について県は、「燕労災病院と厚生連三条総合病院」を統合再編するA案と、小池市長から提案のあった「燕労災病院と県立加茂病院」のB案の2つの案を示した。
出席者全員に意見を述べてもらうかたちの多数決により、医師確保の点や診療体制の確保が可能なことなどからもA案を同会議の結論とした。しかし、加茂市長は結論を待たずに即日、多数決で決めることになったことなどに対し、納得できないとして退席したようだ。
また、今後、同会議の取りまとめを受けて、経営主体との具体的調整に着手していくとし、新潟大学、県医師会、地元医療関係者などを構成員として「県央基幹病院基本構想策定委員会」を新年度早々に設置し、平成25年度中をめどに基本構想を策定する考えとした。
基幹病院の場所についての質問に北島知事は、診療内容や医療機能を決め、周辺病院との役割分担などを行ってから場所を決めたいとしていると述べ、まずは規模や機能を決めることが先であること、合同会議では場所の議論をしないと申し合わせていたことと話した。出席者からは、「住民のみなさんにとって便利なところを」との意見があったことも加えた。
さらに、田上町長からの質問に答えたとして、加茂病院の施設の老朽化や耐震性については、早急に改築を行う必要性があるとの見解を示したとし、県としては、機能を含めた改築の検討にできるだけ早く入りたいとの考えを述べた。
北島副知事は、「ようやくここで方向性がまとまり、進めるということは長年、協力をいただいた委員の皆さんはもとより、圏域内の市町村民の皆さんにとりましても喜んでいただけることでは」と話した。