4日開かれた「救命救急センターを併設する基幹病院等のあり方会議」の「知事・市長村長・医療機関関係者等合同会議」で、小池清彦加茂市長が提案した「加茂病院と燕労災病院を再編・統合する」案が即日却下されたことに対して小池市長が抗議声明を発表したことについて、国定勇人三条市長は8日の定例記者会見で、そもそも小池市長は基幹病院不要論を訴えていたことを明かし、小池市長の持論の展開に「時間が無駄に流れ続けた」、提案してくれなければ合同会議に出席しないと言うのは「おどし」と強く批判した。
記者の質問に答えたもの。国定市長は、この問題は命にかかわる誰もが一日も早くと願っていることで、「直接的な批判になるので、自身も批判をいただく覚悟のうえ」と前置きして話した。
「加茂市長の発言に合同会議が翻弄されたのは否めない事実」で、非公開会議なのでルール違反かもしれないが、公職なのでそれなりの責任をもっての発言だろうとし、「そもそも基幹病院はいらないんだっていうような発言をずっと展開され続け」、「少しでも具体の話に進もうとすると、先祖返りした基本原理の話をされ続けた」。
合同会議の大半の時間を小池市長独特の持論の展開に割かれ、翻弄されて「時間が無意味に流れ続けた」。最後の合同会議でも一部、激高されたが「わたし以外のメンバーからも率直にこうした意見が出ていた」。
3年間の合同会議を歯を食いしばって頑張り、昨年2月にようやく県に一任しようというところまでこぎつけたのに、小池市長がその1点を覆した。自らもちだした案を受け入れ、提案されなければ合同会議には出席しないというのは「おどしですよね」。
抗議声明には、「それまでの3年間のご自身の発言を思い出していただけませんか」と感じ、「多分、これは私だけの思いではないと思いますね。待ちすぎるほど待ちました。議論はし尽くしすぎるほどし尽くしました。もはや決めなければいけない段階に来ている」、「これ以上、いかなる抗議声明があろうと合同会議、県央としてまとまった現段階の案を基軸として新潟県さんには粛々と進めていっていただきたい」と願った。