燕市教育委員会は10日、燕市児童研修館「こどもの森」で燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」の実演説明会を開き、「つばめっ子かるた」の大会をすぐに運営できるように統一した競技と作法のルールを勉強してもらった。
まちづくり協議会の関係者や親子連れなど約20人が参加。燕市教委の担当職員がルールを説明し、子どもたちでデモンストレーションを行った。
昨春、燕市は読み札の言葉を公募し、新潟市出身の絵本作家、黒井健さんに絵札の原画製作を依頼して「つばめっ子かるた」を完成。これまで1,300部が売れ、児童館や学童クラブでも「つばめっ子かるた」で遊ぶ子どもは多い。
「こどもの森」へも毎日、「つばめっ子かるた」を遊びに訪れる子どももいるほど人気だが、いずれ「つばめっ子かるた」の全市大会の開催を目指して、大会をスムーズに運営できる競技と作法のルールを定めた。
ルールはA4判に印刷すると16ページにも及び、ゆずり合いや思いやりなど教育的効果にも配慮しているのが特徴だ。デモンストレーションはひとりずつ名前や学校名を言ってからスタート。構えは正座して手はひざの上に。本読みが始まって絵札を見つけたら「はいっ!」と大きな声とともに絵札を取る。
お手つきしたら1回休みで両手を頭の上に。1人1回ずつわざとお手つきをして作法を練習。正解の絵札に2人以上がふれた場合は、競技者間のゆずり合いで決め、ゆずられた方は「はい、ありがとう」と絵札を受け取る。
最後の1枚になると手がぶつかって危険なので、1枚を残したところで競技終了。1回通して遊んでみればすぐにルールを覚えることができる。デモンストレーションのときから子どもたちは競技にヒートアップし、説明会が終わると今度は自分たちでルールにのっとって遊んでいた。