昔懐かしい防寒着「角巻(かくまき)」で冬の三条のまちなかを歩いてもらおうと、24日午後1時半から三条市中央公民館集合で「まちなかぶらぶらみてあるき」が行われる。
23、24の2日間、同公民館をなどを会場に開かれる「まちなか文化祭」の一環として初めて行われる。昨年11月に三条市が発刊した『越後三条 小路百選〜小路のガイドブック〜』の発刊記念イベントという位置づけもある。同書は初版1,000部をすぐに完売し、800部を増版している。
まちあるきは、市が用意する角巻を羽織って中央公民館を出発。燕三条プライドプロジェクトツーリズムグループのメンバーで三条地名研究会会長でもある三条市の杉野真司さんをナビゲーターに昔のまち並みのようすや小路、建造物などの説明を聞きながら歩く。
学校小路、日吉町通り、三条校東通りと小路を歩き、北三条駅前で三条城跡の説明。国登録有形文化財でもある歴史民俗産業資料館で職員の解説を聞いたあと、図書館前通り、明正小路、三条座小路(小山屋小路)、新小路、菅原小路と進んで丸井今井邸で「ホットおやつタイム」で休憩。次に訪問する老舗の和菓子店「吉文字屋」の干菓子「今朝の霜」を味わったあと歴史的建造物の「吉文字屋」を見学し、3時半に中央公民館に帰着する。
角巻は毛織物でできた四角くて大きな肩掛けで、北海道や東北で女性が外出するときに着けた。昭和30年代までは北国の風物詩だった。
今回、参加者が着用する角巻は、上越市高田の「あわゆき組」から借りる。「あわゆき組」は高田旧市街を中心に、まちづくりや町家に関心のある人々が集まって2004年に発足し、翌05年から角巻やとんび、雪下駄で雁木(がんぎ)のまちを練り歩く「あわゆき道中」を行っている。若い人にも人気で、アマチュアカメラマンも集めている。
今ではめったにお目にかかれない角巻の暖かさを体験できる絶好の機会。角巻をまとって見る三条の小路の風景もひと味違って見えるかもしれない。参加費はおやつ付きで200円。参加したい人は市民部生涯学習課文化振興係(電話:0256-47-0048)へ申し込む。