県立三条テクノスクール(中野剛二校長)は、15日から17日までの3日間、燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで三条テクノスクール工業デザイン科修了作品展を開いており、修了生17人が同校で学んだ成果を展示している。
2003年に同スクールに県内唯一の工業デザイン科が新設され、その第1期生の修了にあわせて2005年から作品展を開いている。
今回は2年で修了の同科の2年生17人の作品を中心に、授業の紹介や各科の紹介、コンテストや大会などの受賞、同科1年生やメカトロニクス科の作品などを展示している。
修了生の作品は、「食に関わる日用品のデザイン」と「サステナブルな家庭用防災用品」の2つのテーマの個人課題と、5つのグループがそれぞれ仮想会社を設立し、商品開発から店舗設計、販促などの提案をするグループ製作「会社をつくろう」。
食に関わる日用品で目を引くのは、衛生面にも配慮されたデザインのキッチンプランターやノック式調味料器具、ながら作業時に手を汚さずに食べられるアイテム、四角形のフォルムが目を引く水切りざる。防災用品では、女性が髪を飾るバレッタのホイッスル、パステル調の色合いをそろえ「お菓子のような可愛い防災アイテム」のキャッチコピーの防災救命ブザー、着れる防災カーテンなど、さまざまなアイデアの作品が並ぶ。
初日15日は、企業関係者も招いて展示作品の公開プレゼンテーションを初めて行い、修了生9人がプレゼンテーションを行って質問やアドバイスを受けた。同校では、企業関係者や中学生、高校生など大勢の人に見てもらい、意見を聞かせてほしいと話している。毎日午前9時から午後5時まで、入場無料。