3月10日午後2時から三条市・諸橋轍次記念館で「漢学の里コンサート〜バロックアンサンブルの愉しみ」が開かれ、4人の奏者による18世紀前半に活躍したドイツの作曲家、テレマンの室内音楽を聴く。
テレマンは、後期バロック音楽のドイツ人作曲家。バッハ、ヘンデルは偉大な先輩としてテレマンと親交を深めた。出演は県内で活躍するバイオリンの熊田美也子さん、リコーダーの丸山友裕さん、チェロの根津要さん、チェンバロの笠原恒則さん。テレマンの『音楽の練習帳』よりリコーダーとヴァイオリンと通奏低音のためのトリオソナタ イ短調、『新パリ四重奏曲』より四重奏曲第6番ホ短調ほかを聴く。
諸橋轍次記念館の主催で毎年、この時期に開いている室内楽コンサート。今回はこれまでで最も多い4人が出演。昨年はチェンバロ奏者3人によるコンサートで、市外から訪れた室内楽ファンも多く、定員通り80人が来場している。
今回も定員80人で入場料は2,000円。前売り券、当日券ともに全席自由で、前売り券が完売したら当日券は販売しない。前売り券の取扱所は諸橋轍次記念館、中央公民館、東公民館、嵐南公民館、栄公民館、下田公民館、図書館本館。問い合わせは諸橋轍次記念館(電話:0256-47-2208)へ。出演者のプロフィルは次の通り。
熊田美也子さん(旧姓高橋)[ヴァイオリン]
新潟市出身。新潟大学教育人間科学部学校教育課程音楽専修卒業。ヴァイオリンを田沢毅、柳紘、風岡優、他各氏に、ヴィオラを柳紘氏に師事。学生時代より、幼稚園・小中学校への訪問演奏、ブライダルやイベント等での演奏活動を始める。クラシックをはじめ、古楽、ポピュラー、邦楽など様々なジャンルのプレイヤーと共演を重ねている。お客さんとの距離の近いサロン形式のコンサートなどを得意とし、年間数十回のステージを行う。ヤマハ大人の音楽教室ヴァイオリン講師。2009年ゆずツアー出演(新潟公演のみ)。2010年〜2012年テ・フオル・ジュルネ新潟 交流ステージ連続出演。
丸山友裕さん[リコーダー/バロックフルート]
リコーダーを須貝和気三氏、バロック・フルートを有田正広氏に師事。アムステルダム古楽アカデミーにてJ.J.ヴィンガードン、W.ハーツェルツェット氏に学ぶ。第1回(国際)古楽コンクール〈山梨〉にてファイナリスト。1990年ブルージュ国際コンクールに参加し、互いの音楽性に共感したジーン・キムらと「コンセール・de・ブルージュ」を結成し、演奏活動を行った。2006年、新潟市西区にバロック音楽専用の「ヒーリングホール」を開設し、内外の著名な演奏家を招き定期酌に演奏会を開催している。2011年より「アリアス・ゴイヤー」のペンネームで、音楽雑誌「季刊リコーダー」に編曲作品を連載中。
根津要さん[チェロ]
新潟市出身。5歳より鷲尾勝郎氏に師事。東京音楽大学卒業。堀了介氏に師事。久保陽子氏、井上将興氏などに室内楽を師事。第2回東京室肉楽コンクールにて第2位入賞。読売薪人演奏会、サントリーデビューコンサートなどに出演。サザン・メソディスト大学にて岩崎洸氏に師事。第70回日本音楽コンクール入選。ベルリン芸術大学にて、マルクス・ニコシュ氏に師事。新潟交響楽団などとドヴォルザーク、ボッケリーニG.479、シューマンの協奏曲などを共演。わたじん楽器講師。
■ブログ「要のチェロ道」、アンサンブル「越友楽遭」http://echigomusik.jpn.org/
笠原恒則さん[チェンバロ]
新潟市出身。岡田龍之介氏に師事してチェンバロの初歩から音楽家の在り方まであらゆる薫陶を受け、また兄弟子の八百板正己氏の助手を務める中で実地と根性を叩き込まれる。通奏低音を得意とし、「楽路歴程」「越友楽道」など多くのアンサンプルで活動。近年はチェンバロの古楽限定を解除して、様々なジャンルの音楽をチェンバロで弾き、楽器の新たな可能性を探っている。
■ホームページ「参ります」http://nemnem.sakura.ne.jp/tk/