三条市教育委員会は20日開いた定例会で、小中一体校開校準備員会の進捗状況報告や理科教育振興基金条例制定についての議事などを承認した。
午前10時から市役所栄庁舎で開き、第一中学校区小中一体校開校準備委員会の進捗状況についての報告、議事の3月定例会に提案される三条市教育センター条例の制定、子どもの育ちサポートセンター条例の制定、三条市理科教育振興基金条例の制定について、12月定例会で採択された「一中学区小中一体校開校に伴う通学バス運行の検証を求める請願」の処理状況についてなど、報告1件と議事4件などすべてを承認した。
そのほかに「市民団体からの文書の取扱について」として、「小中一体校の問題を考える会」(外山晴一会長)が、長沼礼子委員長あてに提出していたスクールバス実地検証請願の対応についてなど小中一体校開校準備に関する質問などの文書2件についての対応を協議し、事務局が用意した文書「第一中学校区小中一体校開校準備に関するご質問等について(回答)」をもって回答するという事務局案を、異議なく承認した。
市民団体からの文書は、「第一中学校区小中一体校開校準備状況に関する公開質問・要請状」(1月25日付)と、2月7日付の文書で同市民団体が小中一体校の通学路を歩いた実地検証の結果報告と、開校準備員会で実施した通学路の調査結果が出た段階で、同市民団体との検討会の開催依頼などの2件。
教育委員からの回答の文書では、平成26年4月の小中一体校開校に向けての準備を進めるにあたっては、第一中学校小中一貫教育推進協議会に小中一体校開校準備委員会を設置し、平成24年1月以来、学校、地域、保護者からなる委員と教育委員会事務局で意見を受けて検討協議し、取りまとめた。また、開校準備員会の検討協議状況は、昨年12月から1月にかけて第一中学校区の全小中学校で保護者説明会を開き、自治会長にも説明会を開催。これまでのように第一中学校区住民には開校準備ニュースなどによって知らせていくとした。
また、通学に関しては今後、教育委員会として段階的、計画的に目的をもってスクールバス試験走行などを実施し、これまで同様に開校準備委員会で検討協議を行いながら開校に向けた準備を進めていくとしており、同市民団体との検討会の開催などには応じないとする内容の回答だった。