国定勇人三条市長は21日の記者会見の冒頭で、先に市民部長が本焼却した震災がれきの飛灰を搬入した最終処分場で「放射能でおかしくなった」と発言したことについて「極めて不穏当な発言だった」と認め、わびた。
国定市長は、三条市は震災がれきの広域受け入れで少しでも被災者に手を差し伸べられればと取り組んできたが、市民部長の発言は「そのすべてをも踏みにじる発言」と受け止め、震災がれきの受け入れ元の岩手県、同県大槌町に申し訳なく思うとした。
とくに大勢の避難者を受け入れている三条市としても、とくに「放射能」や「放射性物質」の言葉に福島県から避難している人が敏感になっており、「わたし自身として極めて残念な不穏当な発言だったと思っております」。
市民部長の発言が報道されたときに自身は欧州出張中で、帰国後、登庁して直ちに副市長から報告を聞き、市民部長を呼び出して「きつく厳重注意した」。注意したところで岩手県や福島県の人たちに与えた悪感情を払拭することはできないが、「この軽々しい不穏当な発言で失われてしまったこの三条の信頼を回復していくためにも、しっかりと粛々とこの震災廃棄物野広域受け入れをしていかなければならない」、震災から間もなく2年になるが、「三条市としても引き続きの全面的な応援をしていきたい」と約束した。