三条市教育委員会は、22、23日の1泊2日の日程で中学生リーダー研修会「勇志塾」を初めて開き、市内の9中学校の生徒会リーダーなど中学生37人が参加した。
三条市、そして日本をリードできる人材の育成を目指し、県央地域をリードする各界からの講師陣の研修を行い、自校の生徒会づくりや「社会づくり」に貢献できる資質を養うもの。「語り合おう、学び合おう!未来の三条市、そして未来の自分」をサブタイトルに、中小企業大学校三条校で行い、市内9中学校すべてから生徒会リーダーなど各校4、5人の37人が参加した。
初日22日は生徒会リーダー研修会を開会し、「三条市の未来を拓く君たちへ」をテーマにした国定勇人三条市長による基調講演に始まり、国定市長、斉藤弘文三条商工会議所会頭、杉野良介三条信用金庫会長と会食し、3人を講師にブース別懇談会を行った。
2日目の23日は、自主レクリエーション大会とリーダー養成講座を行った。リーダー養成講座の講師は、三条を代表する国内外で活躍する6人。スノーピーク社長の山井太さん、諏訪田製作所社長の小林知行さん、NSCA認定パーソナルトレーナーの高野聖さん、ガレージ1主宰の水科江利子さん、燕三条イタリア野菜研究会代表の内山徳寿さん、三条市国際交流員のピーター・カーターさん。最後に梨本商店社長で燕三条地域をラーメンで盛り上げる「燕三条ラーメン王国」国王の梨本次郎さんという豪華なメンバーがそろった。
ワークショップ研修では、中学生の希望にそって、それぞれを講師とした6つのグループに分かれて約1時間のワークショップを行った。それぞれ講師が専門、得意とする分野のテーマと手法で中学生と向き合った。
中学生たちは緊張した様子でメモを取っていたが、同じ中学校を卒業した大先輩だと知ったり、現役で活躍するリーダーたちの話に引き込まれるうちに笑顔がこぼれたり、積極的に質問したりした。
各グループでのワークショップのあとは、それぞれの内容や感想をグループごとに発表。「三条の会社が世界に進出していることを誇りに思った」、「これから自分の好きなことをもう一度考えてみたい」。メンタルヘルスで自分の可能性を引き出す研修のなかで「普通に泣けた。今後の人生において貴重な体験だった」などの感想もあり、短い時間だったがそれぞれの心に響く研修になっていた。