燕市・吉田地区の総合型地域スポーツクラブが24日、発足した。燕市内には、旧分水町時代の2003年に分水地区の「クラブスポーツバイキングぶんすい」、2011年に燕地区の「スポろ〜れ燕」の総合型スポーツクラブが発足しており、これで市内3地区すべてに総合型地域スポーツクラブが広がった。
24日、吉田産業会館で設立式が行われ、これをもって吉田総合型スポーツクラブ「スポーピアよしだ」(長谷川日吉会長)が誕生した。本格的な活動は新年度の4月1日からになる。名称は吉田地区の小中学校などに公募し、130点の応募があったなかから粟生津小学校6年生片桐啓太君が応募した名称に決まった。
総合型地域スポーツクラブは、地域住民の地域住民による地域住民のためのスポーツクラブ。具体的には、地域住民は会費を支払って会員となって活動に参加し、地域住民が自主的、主体的に運営し、スポーツ関係団体やPTA、企業、自治体などが協働。燕市では、市内の総合型スポーツクラブを束ねる燕市総合型スポーツクラブ推進協議会が支援する。
受益者負担が特徴で、「スポーピアよしだ」の年会費は、未就学児2,000円、小中学生3,000円、高校生以上のおとな6,000円、65歳以上のシルバーは4,000円。開催するスポーツ教室は誰でも参加できるが、会員になると参加費が半額になる。
昨年4月1日に設立準備委員会を開いて1年がかりで体験型の教室や地域でフォーラムを開いてきた。スタート時は11のスポーツ教室の開催を計画。「クラブスポーツバイキングぶんすい」は800人、「スポろ〜れ燕」は170人の会員があり、800人、燕は170人の会員があり、「スポーピアよしだ」はちらしを地区内全戸に配布するなどで当面、会員200人を目指して入会を募る。
設立式では続いて記念講演が行われた。講師は先進的な総合スポーツクラブとして全国に知られる静岡県掛川市・掛川総合スポーツクラブ(掛スポ)で発足からかかわってきたゼネラルマネージャーの板垣晶行さん。「統合型地域スポーツクラブへの期待〜スポーツコミュニティーでまちづくり〜」に講演した。
掛スポは「掛FARM」として農園を運営し、スポーツ大会に宿泊施設やバス会社、弁当業社などを手配する「スポーツツーリズム」にも取り組む。スポーツボランティアにの礼を地域通貨の掛マネー「い〜さ」で支払い、経済の活性化にはならないが、コミュニティーに生かす。
また、掛スポは会費などの収入が8,013万円と潤沢にあり、ほかにも全国各地の総合型スポーツクラブの状況などについて板垣さんは話し、出席した人たちはさまざまな取り組みの事例にメモを取って聴き入っていた。「スポーピアよしだ」の役員は次の通り。敬称略。
会長 | ▲長谷川日吉 |
副会長 | ▲亀倉忠士 |
運営委員長 | ▲荻原一郎 |
副運営委員長 | ▲山崎行男 |
運営委員 | ▲霜鳥和也▲今井文幸▲濱田敏子▲後藤敏数▲目黒進▲海藤英紀▲富所和男▲前山幸一▲小平松雄▲佐野祐一▲加藤恭子▲本多政則▲青木康武 |
監事 | ▲木村新一▲宇佐美文浩 |
事務局 クラブマネジャー |
▲永井芳一 |
事務局 サブマネジャー |
▲篭島孝則 |