県立新潟県央工業高校(笹川民雄校長・生徒564人)が、平成24年度新潟県高等学校体育連盟スポーツ年間最優秀校・男子の部に初めて選ばれ、2月28日、その授賞式が行われた。県央地域の受賞は41年ぶり、公立高校の受賞は16年ぶりの快挙。
スポーツ年間最優秀校は、県総合体育大会での各種競技の成績を合わせた学校対抗成績が最も優秀だった男女1校ずつだけに与えられる、“県内一”をたたえる名誉ある賞。1966年から毎年行われている。県央工高が受賞するのは初めてで、県央地域の受賞は1971年に三条商業高校が男子の部で選ばれて以来、実に41年ぶり。公立高校が選ばれたのも1996年に新潟工業高校が受賞して以来16年ぶりの快挙だ。
県央工高の今年度の県総体での成績は、「かがやき総体」で全国優勝した山岳部のをはじめレスリング部、弓道部の3種目で優勝。さらにウエイトリフティングと自転車競技が2位、卓球が3位と堂々の結果だった。
授賞式には新潟県高等学校体育連盟から茂木暢雄会長と上杉理事長が出席。全校生徒が見守るなか、笹川校長が表彰状、山岳部の3年生高橋将汰さんがカップを受け取った。高橋さんは優勝カップを受け取ると、在校生の方を向いて「やりました!」と大きなカップを両手で高く上げ、大きな拍手でそれぞれの健闘をたたえた。
茂木会長はあいさつで、素晴らしい成果と生徒たちの栄誉をたたえ、教諭など指導者に感謝した。
笹川校長は、「ことし10月に行われる創立100周年に向けて花を添える大変名誉な賞をいただいた。本日の受賞は、生徒諸君の努力、精進、執念、そして先生方の情熱、同窓生や同窓会の支援がひとつに結集してこの受賞があった」と述べ、生徒の健闘を称え、支援を受けた多くの人たちに感謝した。
山岳部の高橋さんは、「この賞は、レスリング部、山岳部、弓道部をはじめとする多くの部活動が努力をした結果」で、「県央工業は体罰もなく、顧問の先生方も意欲的で部活動に集中しやすい環境にある。在校生の皆さんも頑張って来年度もこの賞を受賞できるように努力してください」と後輩の活躍も願った。
同窓会の川崎国雄会長は、「1人のエースや一つの部活の力でいただけるものでありません」、「各部活で優秀な成績を収めた結果」と述べ、栄誉を称え、大先輩の1人として後輩たちの活躍を喜んだ。
最後の全校での校歌斉唱は、応援歌のような大きな声で歌われ、スポーツで県下一番の成績で表彰された学校らしい迫力ある校歌斉唱で締めくくった。