燕市社会福祉協議会では、16日午後1時半から燕市分水公民館で地域支え合いセミナーを開き、NHKの人気番組だった「難問解決!ご近所の底力」を担当したNHK制作局のチーフディレクター、黒川敬さんを講師に講演を聴くので、広く市民の参加を呼びかけている。
燕市が来年度スタートする「地域支え合いポイント制度」の推進について、市の担当職員から30分聴いたあと、講演を聴く。講演のテーマは「NHKチーフディレクターが語る!『難問解決!ご近所の底力』から見えた住民パワー!」。
「難問解決!ご近所の底力」は、NHK総合で2003年から10年まで放送された。「ご近所から日本を変えよう」を合い言葉に、放置自転車や落書きといった身近な問題に悩む町内会や自治会の代表が出演し、全国から寄せられた妙案を参考に解決策を探る視聴者参加番組だった。
番組を担当した黒川さんは91年にNHK入局し、これまで「クローズアップ現代」、「生活ほっとモーニング」、「NHKスペシャル」などを担当している。「難問解決!ご近所の底力」はスタート時から担当した。07年にチーフディレクター、10年にNHK生活食料番組チーフディレクターとなっている。
講演はプレゼンテーション資料を使うのではなく、番組の映像を映しながら、問題解決の実例や裏話を紹介する形になるようだ。午後3時半に終わる。
冒頭に紹介する地域支え合いポイント制度は、見守りやごみ出し、買い物の付き添いといった地域の支え合い活動にポイントを付与し、ためたポイントを施設の利用権や地域の物産などに替えられる“共助”を要にした制度。来年度はまだポイントの付与までは行わないが、その仕組みづくりや実証を行う1年になる。
セミナーは入場無料で定員100人。だれでも参加でき、自治会や民生委員児童委員に案内しているが、地域コミュニティーやまちづくり、ボランティアなどに関心のある人に幅広く気軽な参加を呼びかけている。当日の参加も受け付けるが、申し込みは主催の燕市社会福祉協議会(電話:0256-62-4361)へ。