燕市の旧吉田町出身の元プロレスラー、キラー・カンさんが6日、66歳の誕生日を迎えた。40代以上の男性なら言わずと知れた「モンゴリアン・チョップ」の得意技で知られた昭和のプロレス界を代表するプロレスラーのひとりだ。
モンゴル人という設定で国内外で活躍し、日本人と知らない人もいるだろう。1987年に引退。歌も得意で、CDもリリースしている。
今は東京・西新宿で「居酒屋カンちゃん」を営む。2011年にプロインタビュアーの吉田豪さんがインタビューしたことなどで、にわかに人気に火がついている。ツイッターアカウントもある。以前は新宿・歌舞伎町に店を構えていたが、女性客が増えたこともあり、客引きから女性客の身を守るためにも閉店することにした。ところがツイッターで閉店しないでほしいという声が殺到。閉店を撤回し、今の場所に店を移した。
そうした経緯もあるからか、カンさんは2月20日に新宿区で行われた安全な町づくりを呼びかける悪質客引き防止キャンペーンに参加している。残念なのは燕市出身であることがほとんど知られていないことだ。
引退からすでに25年以上たっていることもあるが、燕市民でもカンさんが地元出身であることを知らない人は多い。ただ、何年か前に燕市で行われた行事に参加したカンさんは、ふるさとへの積極的な貢献も約束していたという。燕市はヤクルトスワローズのキャラクター「つば九郎」を燕市PR隊鳥(長)に燕市のPR大使を任命する考えだが、カンさんも有力な候補になるはずだ。