三条市大野畑、済生会三条病院は19日まで、第十三回写楽友人会写真展が開き、カメラ店「カメラのアサノ」=三条市一ノ門2=の常連客の作品を展示している。
三条市内のベテラン写真愛好者を中心に10人が撮影した合わせて30点を展示する。季節や時間、ポジションを変えて撮影した富士山。今は河川改修が進んで見られなくなった三条市内の五十嵐川の土手に伸びるシバザクラの花の帯、チューリップ畑、アヤメの花、さらに旅先で撮影した風景などが並び、入院していては見ることのできないシーンが切り取られている。
十数年前に「カメラのアサノ」の客が同病院に入院。退院するときに自分が撮影した写真を同病院にプレゼントしたところ、同病院から個展を開いてほしいと言われた。しかし一人で作品を用意するのは難しいことから同店と相談し、同店が常連客に声をかけて写真展を開いた。
写真展を開くためだけの組織として写楽友人会を発足して以来、ほぼ毎年、春に同病院で写真展を開いている。きっかけになった客はすでに亡くなったが、その遺志を継いで写楽友人会は今も写真展を続けている。