燕三条地場産業地場産業振興センターは12日、新潟DNA「リ・デザイン エキシビション2013」の表彰式を行い、県内のグラフィックデザイナーがリ・デザインした燕三条地域の3つの商品の一般による人気投票の結果とクライアント企業3社による特別賞の結果を発表し、入賞者を表彰した。
「リ・デザイン エキシビション」は、地域の強みとなる地域資源の掘り起しや総合的なデザイン力強化を目的に2007年から毎年開かれている。昨年から地元の商品をあらためてグラフィックデザイナーがデザインし直したらというスタイルで行っている。
今回は、園芸用はさみのパッケージデザイン(外山刃物の秀久木柄万能剪定ハサミ)、北京鍋のPOPデザイン(サミット工業の北京鍋)、日本酒のラベルデザイン(福顔酒造の日本酒)の3点をテーマに、県内で活躍するグラフィックデザイナーから1人2点以内で作品を募集。県内を拠点に活躍する40人のデザイナーがテーマごとに19から20点、計59点のリ・デザインの応募があった。
59作品すべてを、燕三条地場産業振興センターとJR燕三条駅の「燕三条Wing」の2会場に展示、「思わず買いたくなる作品は?」と会場を訪れる人たちに、1人3票までとして人気投票。2週間の投票の結果、479人から1,000票の投票があり、その上位5位と、3つのテーマ商品を提供したクライアント企業が商品化を目指す「特別賞」の各6点が決まった。
午後4時からの表彰式には、クライアント企業代表と応募デザイナーや関係者など約40人が出席。人気投票の5位から1位、特別賞の順に発表し、入賞者は作品とともに出席者の前に立ち、それぞれの作品のクライアント企業代表が賞状などを贈った。
園芸鋏は、人気投票第1位は大竹友紀さん=(有)エムズグラフィック・三条市=、特別賞は2位の山賀慶太さん=Pデザイン研究所・新潟市=が受賞。北京鍋は、第1位は石川竜太さん=(株)フレーム・新潟市=、特別賞は2位入賞で園芸鋏でも1位の大竹友紀さんがトリプル受賞。日本酒は、1位が高橋未羽さん=(株)誠晃舎・新潟市=、特別賞は星野智世さん=(株)ネオス・長岡市=が受賞した。
前回は2つのテーマで12人の入賞者のうち女性は1人だったが、今回は、3つのテーマの延べ18人の受賞者のうち20代から30代の女性が6人で大幅増となった。入賞結果は、14日から17日まで投票を行った2会場に展示する。