虫が土中からはい出すころとされる5日の「啓蟄」を過ぎて翌6日から三条市ではようやく春の足取りを実感させる暖かい陽気が続いている。
「啓蟄」までは気温が平年を下回る日が多く、一日の最高気温が5度前後の厳しい寒さが続いた。6日以降は11日が3.6度だった以外は毎日、気温が10度を超え、10日は4月下旬から5月上旬並みのことし最高の18.4度を記録している。
この陽気に自然も一気に春めいており、12日の三条市上須頃地内の畑にあるネコヤナギは、花穂を咲かせていた。アカメネコヤナギなどと呼ばれる園芸品種で、名称通り赤い花穂で、日差しを透かした外側の毛が白銀色に輝き、毛皮のように暖かそうに見え、春の訪れを感じさせてくれる。