三条市・一ノ木戸商店街にまちのみんなの交流拠点「みんくる」が16日、オープンした。そのオープニングセレモニーにあわせて一ノ木戸商店街も歩行者天国にしてみんくるオープンイベント繰り広げ、人と情報が集まる新たな商店街のスポットの誕生を華やかに祝った。
朝のオープニングセレモニーは絶好の青空に恵まれた。市民数百人のカウントダウンにあわせ、「みんくる」前に張った紅白のテープに13人がはさみを入れ、いっせいにクラッカーを鳴らしてオープンした。
「みんくる」は、「ハーメルンの館」の向かって右隣の米店だった旧「新光屋」の建物を間借りする。商店街に面した手前の部分は昭和3年(1928)建築の町屋造りで120平方メートル。奥に大正3年(1914)から1年がかりで銭湯として建築されたれんが造りの130平方メートルの建物と接続し、合わせて250平方メートルもの広さがある。
さまざまな機能を備え、まずはチャレンジショップ。入り口を入ってすぐのところが物販のチャレンジショップで、スタートから3カ月はインポートショップ「TKO」(小川茂秋社長・三条市桜木町)が3カ月間、出店。米国から直接、品物を見て買い付けた傷のないブランド品をネットよりも同等以下で販売し、ほしい商品のリクエストにも応える。
奥の飲食スペースは、16、17日はカフェDODOとクレープのル・ボヌールが出店。その後はほぼ日替わりで出店者が変わり、4月からはツバメコーヒーが出店する。さらに16日の1日限りでハンドメイドの「yucco smile」も出店した。
そのほかにイベントが盛りだくさんだ。テレビゲーム大会や奥のコワーキングスペースでは、コンサート。商店街は200メートル余りを歩行者天国にして、きらきら保育園保育士による和太鼓演奏から三条東高校書道部による書道パフォーマンス。さらにバナナ割り大会、らくがきゾーン、シャボン玉コーナー、飲食ブースなどがそろい、親子連れでにぎわった。
一ノ木戸商店街の星野健司理事長=星野園=は「真ん中で老朽化した建物でしたが、歩道に張り出していた部分もなくなって通りやすくなり、空き店舗の対策の起爆剤になれば」、「みんくるをお休みどころとしても利用してほしい」と期待していた。