三条市下田地区の国登録有形文化財の宿、越後長野温泉「嵐渓荘」(大竹啓五社長・三条市長野)は、4月21日午後5時半から「手打ち蕎麦(そば)と地酒を楽しむ会」を開き、地元のそば打ち名人こだわりのそばを旅館のしょっぱい源泉などのつゆで食べ比べ、三条と栃尾の酒を飲み比べて地域の味を楽しんでもらう。
そばは、新潟県知事認定「なりわいの匠」の称号をもつ三条市長野、五十嵐明さんによる手打ちそば。自身で栽培したソバを打ち、その日の気温なども考えてゆで、そばにあうように育てたネギやネズミダイコンなどの薬味で食べるという、とことんこだわっった「しただ蕎麦」だ。
食べ比べのそばつゆは、嵐渓荘の源泉、生醤油、五十嵐さん特製のあご出汁の3種類。同旅館の源泉は、昭和2年の湧出から変わらぬ濃厚でなめらかな「強食塩冷鉱泉」という昆布茶のようなしょっぱい温泉。その源泉で水そば風にしたつゆは、同旅館でしか味わえないまぼろしの味だ。
飲み比べの酒は、三条市の福顔酒造と長岡市の諸橋酒造の2つの蔵元から吟醸、純米、生を用意。当日は、両蔵の諸橋社長と小林社長がゲストとして参加。そばと酒はおかわりでき、ほかにコイのあらい、山菜料理などの小鉢2品、自家製漬物、甘酒がつく。
同旅館では、宿泊以外でも楽しめる音楽や料理など数多くの企画を提供しているが、今回は、この冬実施したかまくら祭りに続き、嵐渓荘だからこそ楽しめる地域の資源を生かしたイベント。若女将の大竹さんは、「この気候と環境のなかで、もっともおいしいこだわりのそばと食べ方を地酒とともに体験してほしい」と参加を呼びかける。また、今後の気候によっては、昨年4月29日ころが満開だったサクラも合わせて楽しめるかもしれない。
参加費は、入浴料も込みで6,000円、酒を飲まない人は500円引き。定員50人。希望者は午後4時燕三条駅発で東三条駅経由の送迎バスの利用ができる(復路は午後8時15分嵐渓荘発)。問い合わせや申し込みは、嵐渓荘・担当大竹さん(電話:090-3479-7000)へ。