吉本興業の新潟県住みます芸人の若手コンビ「バックスクリーン」は、燕三条ラーメン王国お遍路マップPR大使として燕三条80のラーメン店を1年がかりで食べ歩いてその様子をインターネットで生中継した。21日はそのフィナーレとして背脂ラーメンの名店、杭州飯店=徐勝二店主・燕市西燕=を訪れてお遍路マップを制覇した。
燕市燕地区観光協会と燕商工会議所は、市民団体の「燕三条ラーメン王国」とともに、燕の背脂ラーメンと三条のカレーラーメンをPRしようと燕43、三条37の計80のラーメン店とそれぞれのお勧めラーメンを収録した「燕三条ラーメン王国お遍路Map」を作成、配布している。
そのPR大使に「バックスクリーン」を委嘱した。昨年3月27日から三条市・大観楼を皮切りに順に収録店を訪れ、燕市の(株)カンダのメタル丼と(株)曙産業のトルネード箸、磨き屋シンジケートのECOカップを使って次々とラーメンを完食。あわせてそのようすをUSTREAMで動画配信した。
訪問を遠慮した店もあり、回った店は80店のうち71。杭州飯店はその最後を変わるにふさわしく、店内でフィナーレ記者会見。バックスクリーンの星野和之さんと大谷哲也さんは、完食記念にプレゼントされた特注の金メッキのメタル丼に盛りつけた背脂ラーメンを味わい、祝福の花束も受け取った。
燕三条王国の国王、会社社長梨本次郎さん(39)=西本成寺2=は、「ラーメン店一軒一軒が燕三条王国の歴史で、歴史学者として活躍を期待したい」と、ご当地グルメ芸人として新境地の開拓も願った。
バックスクリーンの星野さんは「この1年間、ぼくの食生活を支えてくれたのは間違いなくラーメン」と感謝。1日で4軒回ったこともあり、優しさからとはいえ、ギョーザやライスをサービスされて困ったことを懐かしく話し、「燕三条ラーメンは誰よりも詳しいと胸を張って言える」と今後もPR大使として活躍することを誓った。
大谷さんは体重がスタート当初の58キロから65キロに増えたことを紹介し、腹を見せて「ぼくのお腹は燕三条ラーメンでできています」。カレーラーメンは想像と違って一軒一軒、特色があり、「洋風パスタにカレーをかけたようなカレーラーメンも発見できた」と話した。
お気に入りのラーメンは、星野さんは三条は「わいわい肴屋海老勢」のチーズカレーラーメン、燕は「王風珍」の背脂ラーメン、大谷さんは三条は「味の店おかだ」のカレーラーメン、燕は「らぁ〜めんわか家」の塩ラーメンをあげた。
杭州飯店の徐店主は「おかげで燕三条がラーメン王国だということが有名になって」と2人の活躍を喜んだ。バックスクリーンは杭州飯店の背脂ラーメンは「燕ラーメンの極みです」と聞き覚えあるフレーズでもちあげ、オリジナルで燕三条ラーメンギャグも披露したが、背脂のせいかちょっと滑りやすいようだった。