4月21日に燕市分水地区で行われる第71回分水おいらん道中に向け、おいらん役に選ばれた4人は23日、外八文字と呼ばれるおいらんの歩き方を初めて練習した。
あわせて配役を決めた。信濃太夫に渡辺礼さん(21)=新潟市江南区・新潟薬科大学=、桜太夫に村山まみこさん(21)=燕市分水旭町・会社員=、分水太夫に文珠川佐江子さん(32)=東京都台東区・主婦=、そして写真撮影用の染井吉野太夫に杣木あゆみさん(29)=燕市国上・主婦=を決めた。
本番までに練習は3回で、この日はその1回目。午後3時から1時間余り分水福祉会館で練習し、ことしも日本舞踊の花柳流・花柳寿之柳さんが指導した。
おいらんは高げたをはく。高さ15センチもある三枚歯で、高げたを内側に倒して地面をすりながら外から回すように足を運ぶ。“外八文字”と呼ばれるおいらん独特の歩き方だ。そのうえ腰を落とし、胸を張って歩くので、想像以上に体に負担がかかり、練習が欠かせない。
おいらん役の4人はそれぞれ華やかな色のけいこ用の着物を着て、おいらんを支える「ほうかん」役の女性の肩に左手を置いて歩く練習を繰り返していた。