三条市上野原、中小企業大学校三条校の開校初期から実施する看板コース「経営管理者養成コース」の受講者でつくる「会縁会(ええんかい)」は23日、同校で第11回経営管理者養成コース全体OB会を開き、総会や特別講演を行った。
同コースは、三条校の開校以来19年間に300人以上が受講。修了生の多くは経営者や経営幹部として活躍している。この日は本県を中心に40人が出席した。
総会では、平成24年度代表幹事の梨本次郎(株)梨本商店社長のあいさつなどに続き、次期代表幹事などを選出し、平成25年度代表幹事に第11期受講者の土田昌幸(株)ニシカタヤ社長を、会計幹事に加藤将利角利産業(株)専務を決めた。
特別講演の講師は金属製収納・保管ラックなどの製造・加工の(株)若林製作所=三条市井戸場=社長の若林正和さん(47)。第3期修了生でもあり、「経営者になると決めた動機と夢」をテーマに経営者になるきかっかけや心構えを話した。
若林さんは、「一言でいえば経営者の子どもに生まれたから」と話し始めたが、当時、父の経営していた会社に入った経緯や若林さん自身が社長になるまで、社長になってからの状況や思いの変化などを話した。完璧と思っていた経営者の父との関係や現状、入社当時の経営についての食い違いなど、「親子で甘えあっていた」と厳しい見方で話した。
さらに、「会社」、「社員」に対する思いの変化などを具体的に紹介。「会社の基本は人であり、何をするにも人の能力がすべて決定する」、「わたしの仕事は、社員の能力を上げ、将来、成果を出すための土台をつくること」などの考えを示しながら、「わが社にかかわるすべての人たちに笑顔を」とする経営理念などを紹介した。受講者は20歳代から50歳代で、先輩もしくは同世代の経営者の話をじっくりと聞いていた。