三条市は25日、4月1日付けの職員の人事異動を内示した。異動対象者は全職員930人のうち正職員は昨年より43人多い363人だが、水道局や課の廃止、組織の見直しなど特殊要因を除くと昨年より22人少ない298人と例年並みの規模の異動だ。
部長級の異動は、正職員は川瀬哲郎水道局長が建設部主幹(上水道担当)に異動するが、水道局廃止に伴うもの。消防本部関係では、市川忠司消防長の定年退職に伴い、角田甲午消防本部次長兼消防署長が消防長に昇任する。
特殊要因は、水道局と下水道課の廃止、福祉課・スマートウエルネス推進室と環境課・交通対策室設置、教育委員会の子どもの育ちサポートセンターと教育センターの新設、小中一貫推進課設置など行政の組織の見直し。嵐南学校給食共同調理場の業務委託や保育所の民営化など。
また、中央省庁の国土交通省道路局環境安全課と経済産業省製造産業局素形材産業室それぞれに1人ずつ就く。国交省北陸地方整備局から1人が戻り、1人が就く。災害派遣として東日本大震災の関係で福島県南相馬市に2人、相馬市に2人を今年度からすでに派遣しており、来年度も継続。佐賀県武雄市との人事交流で同市営業部商工流通課に務めた主事が戻る。
3月31日付けの退職者は、定年退職が昨年より4人少ない38人で、普通退職14人の合計52人。新規採用は、正職員13人、児童館・保育所関係2人、消防本部関係8人の計23人。
また、今年度1月から試行している、業務の繁閑にあわせて同一の職員を複数の部署に所属させる新しい人事制度「併任」の対象者は17人。このほか期限付任用職員46人の異動も内示した。異動の内容は三条市のホームページにPDFで掲載されている。