新潟県燕市物産見本市協会(会長・鈴木力燕市長)など主催の「平成24年度ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール」の表彰式が28日午後2時から燕三条地場産業振興センターのリサーチコアで行われ、フジイコーポレーションの除雪機をはじめ受賞した9点を表彰した。
燕市産品のデザインの高度化と振興を目的に昭和52年から毎年行われているコンクール。製品の幅が広がっていることから、これまでの「ジャパン・ツバメカトラリー・ハウスウェアデザインコンクール」からことしは「ハウスウェア」を「インダストリアルデザイン」に変え、ハウスウエアにこだわらない工業デザインのコンクールの性格を強めた。
最高賞の経済産業大臣賞はフジイコーポレーション=燕市小池=の除雪機「Si912DK」に決まった。同社は乗用草刈機「ME1022X」でも協会会長賞を受けた。
「金属洋食器・金属ハウスウェア」と「関連製品・新分野開発製品」の2部門で募集した。応募は企業数は昨年と同数の26社だったが、点数は昨年の40点を上回る49点。表彰式では授賞団体の経済産業省や県、燕市物産見本市協会から表彰状やと副賞を贈った。
鈴木市長は「名称変更に値するすばらしい品質のものが集まった」、「燕の産業の懐の深さを表したコンクールだと思った」と評価した。
講評で長岡造形大学の豊口協理事長も名称変更にふれ、「製品の幅が極端に広がった。新しい燕の産地の将来の姿がことしのコンクールの製品のなかにわたしたちは見いだすことができる」、「来年以降もこのコンクールは続くと思うが、ぜひとも燕のため、新潟、日本のためというように、ものを作る人たちのためにデザインということは何かということをぜひ皆さんたちの製品を通して世界の人々に伝えていただきたい」と大きな役割を託した。