燕市3地区を統一した観光協会、燕市観光協会の設立総会が29日午後2時から燕市吉田産業会館で開かれ、会長に燕市燕地区観光協会会長でもある山崎悦次燕商工会議所会頭、副会長に美内信孝吉田商工会会長と燕市分水地区観光協会会長でもある田中公一分水商工会長を決めた。
燕商工会議所と吉田商工会、分水商工会などから20人近くが出席。田中分水商工会長の提案で山崎燕商議所会頭を会長に、山崎会頭が田中分水商工会長と美内吉田商工会長の副会長を就任を条件に承諾して満場一致で正副会長が決まった。
規約と平成25年度事業計画、同収支予算(収支とも2,431万1,000円)を原案通り決めた。事業別の予算は、大きく4つに分類して分水おいらん道中や酒呑童子行列の「観光イベント開催事業」が1,870万1,000円、体験工房開催や拓本体験教室開催事業など「燕市委託事業(地域発信型観光事業)」が318万7,000円、八王寺白藤保存育成事業や桜ライトアップ事業の「観光関連団体等連携事業」が25万円、観光情報発信事業や広告宣伝事業の「観光情報発信・宣伝事業」が52万円とした。
収入は85%が燕市の補助金だが、正会員を募り、1口年額1,000円以上の会費で100口の会費収入を見込んでいる。
燕市は2005年に3市町が合併したが、それ以前は旧吉田町に観光協会はなく、旧燕市と分水町にあった観光協会がそれぞれ燕市燕地区観光協会、燕市分水地区観光協会として存続してきた。しかし、燕市の観光の窓口が一本化されていない、吉田地区に観光協会がないということもあり、燕市全体の観光情報の発信力が分散していた。
それぞれが実施してきた観光イベントや事業を燕市全体で取り組み、これまで以上の集客、観光情報の発信力強化を図ろうと一昨年から観光協会統一の取り組みを始め、昨年4月にそれぞれの観光協会の総会で新しい観光協会を設立して地域の活性化を図ることが決まった。
観光資源をうまく発信しきれていない現状を指摘し、燕市観光協会の設立「これから燕の総合力を発揮してますます観光の振興に力をいれていく形が整う」と期待。来春、新潟県でデスティネーションキャンペーンが行われることから、春の分水おいらん道中のPRやJRの分水夜桜号の運行の企画もあり、県のバックアップも受けられる環境で、「観光資源、産業資源、人的資源を総合的に発揮して燕がますます発展すると、そんな記念すべきスタートに」と願った。
山崎会頭は、3地区の観光協会が統一されることで「まさに鈴木市長が市長就任以来、言っている“燕はひとつ”ということが、これだけじゃなくいろんことで進んでおり、市長さんをわれわれがサポートしなければいけない」、旧燕市には観光資源がなく、産業をからめた観光が求められ、「新燕市の観光は分水おいらん道中がメーンになり、良寛も大事にPRしながら燕を盛り立てていきたい」と述べた。理事、監事は次の通り。敬称略。
【理事】▲藤原康博(燕商工会議所)▲轡田秋夫(燕商工会議所)▲遠藤重治(燕商工会議所)▲宇佐美昌次(吉田商工会)▲五十嵐竜吾(吉田商工会)▲丸山稔智(吉田商工会)▲若林與一(分水商工会)▲藤井秀人(分水商工会)▲川崎吉洋(分水商工会)
【監事】▲真島一誠(燕商工会議所)▲北村啓一(吉田商工会)▲志田泰行(分水商工会)