分水おいらん道中PR隊のキャラクター「きららん」のデビューから2年、ついにその着ぐるみが誕生することが29日、明らかになった。県央地域では先に三条市が環境マスコットキャラクター「エコちゃんサンちゃん」の着ぐるみを製作しているが、地域情報の対外的なPRという意味では県央地域で初めてゆるキャラの着ぐるみの誕生だ。
29日開かれた燕市観光協会の設立総会で明らかになったもの。事業計画のなかで観光プロモーション事業のなかで、観光パンフレットの作成や首都圏で開かれる県主催の観光商談会への参加と並んで着ぐるみの製作が盛り込まれている。
すでに観光ナビゲーターとしても高い知名度を誇る「きららん」の着ぐるみで、観光情報などの有力な発信方法として全国的にも注目される「ゆるキャラ」として活動を開始するという。製作のスケジュールや着ぐるみの仕様などはまだ何も決まっていない。時間的にことしの分水おいらん道中には間に合わないだろうが、来年は4月から6月まで新潟県でデスティネーションキャンペーンが行われることが決まっており、分水おいらん道中に向けて着ぐるみが大活躍してくれるはずだ。
「きららん」は、2011年2月に生まれた分水おいらん道中PR隊のキャラクターひとり。ほかに行列の役になぞらえて「かさもちーたー」と「ほうかんがるー」のキャラクターがあり、「きららん」はもちろん主役のおいらんのキャラクターだ。
この年の分水のおいらん道中は、東日本大震災の発生で中止になったが、同年4月に始めたツイッターは短歌をツイートして話題を集め、29日午後7時50分現在でフォロワーはぞろ目の3,333人を集める。ただ、これから分水おいらん道中で忙しくなるので、返信できなくなる。
2011年6月から燕三条エフエム放送の「燕情報クリップ」に生出演しており、燕市の観光ナビゲーターとして活躍。同年9月にはFacebookページも開設し、昨年の分水おいらん道中には、「きららん」のぬいぐるみまで登場。ゆるキャラとして着実に存在感を増してきた。
しかし、全国各地でゆるキャラによるイベントが盛んに開かれているが、これまで着ぐるみがないために指をくわえて見ているしかなかった。ついに着ぐるみが誕生することで、「きららん」人気のブレーク、ひいては燕市のPRにも火が付くことが期待される。